舞子からバスで淡路島を通り抜け、いよいよ奥さんの故郷徳島県鳴門市に到着しました。
そこで奥さんの友人の実家のホテルを借りて一休み。
ホテル近くのスーパーで買ってきた「かつ天」と徳島限定の「すだちハイボール」でひとり0次会。
晩ごはんはそのホテルの友人のはからいで近くの「日本料理 永代」でお祝いしていただきました。
この「日本料理 永代」はこの辺りで1、2を争うほどの日本料理の名店でお店の全てが素敵で、もちろんお料理も素晴らしかったです。
大将もとっても気さくな方で楽しく、思い出に残る会食ができました。
先付けは氷が敷き詰められた涼し気な錫の器に桑の葉で隠された青竹の器。何が入っているんでしょうか・・・。
中にはずいきの胡麻和え、オカヒジキ、毛ガニ、赤ウニ。
サクサクとしたずいきやオカヒジキの歯応えに毛ガニや赤ウニの旨味が重なり、出汁ポン酢ジェルも爽やかで美味しいですね。
椀のものには海老真丈。柔らかに煮込まれた冬瓜の上には徳島名産のすだちが添えられています。
優しい旨味でホッとする味。
蒸し鮑に鮑のキモソース、とうもろこしの天ぷらが添えられた飯蒸し。
この日の個人的ナンバーワンだった美味しさ。サクッと柔らかな歯応えにほろ苦い気もソースが絶品です。甘いとうもろこしの天ぷらもいい!
お造りも手が込んでいる。柔らかく優しい甘みの白アマダイ焼き霜造りに赤ウニが添えられている、その横はねっとりとしたマツイカ。すだちを絞ってキリッと。
四角いのは醤油のギモーブ。うちわのお皿が可愛いなぁ。
お酒もいろいろ取り揃えていて、この日もクラシック仙禽や廣戸川、赤武SEAなどお料理に合うお酒をたくさんいただくことができました。
鱧の焼霜造り。丁寧に骨切りされてキュッと締まった鱧は、よく見かける水っぽい鱧とは大違い。
話の流れから大将お手製のからすみと鯛の白子の塩漬けをいただきました。しっとりとしたからすみが日本酒に合うんですよ〜。これだけで1合は飲めますね。
イサキの酒浸し焼き。ホクホクとジューシーな白身は淡白ながら味わいがいい。添えられたモロッコインゲン、茗荷甘酢漬けもいい仕事していますね。
なんだか涼し気な笹をあしらった盆が運ばれてきました。
この日は七夕が近かったから笹だったんですね。
盆から一人分を取ってみるとこんな感じ。キス揚げ物、石川芋の煮付け、鴨ロース、タコの酢物、えだまめどうふ、そして笹で包まれたちまき。
ちまきの中身は鯛のお寿司でした。ホントに芸が細かい素敵なお料理ですねぇ。
〆のご飯は土鍋で炊かれた鯛めしです。徳島はやっぱり鳴門の鯛が有名ですからねぇ。早い潮流で引き締まった鯛はめちゃくちゃ美味しいです。
鯛めしと一緒に出された小皿にはおこぜの煮物、あわ牛カツ 黄身醤油かけ、ピーマンの炒り煮 昆布と干し椎茸の梅煮。どれもちょっと濃い味付けでご飯のお供に最適じゃないですか。
最後の甘味は黄桃のゼリー寄せ、マンゴーアイス、シャインマスカット&さくらんぼ、水ようかん。
水ようかんって久々に食べたなぁ。あっさりした甘さの水ようかん好きなんです。
とにかくお料理が美味しくて、繊細で素晴らしい。
こんな素敵なお店でお祝いをしていただけるなんて・・・奥さんの交友関係に感謝です。
徳島って四国四県の中でもマイナーで人気がないと言われがちですが、美味しいものが多くとってもいいですね。
日本料理 永代
徳島県鳴門市撫養町斎田字東発42-3
088-685-6854
営業時間:12:00~13:30 17:30~22:00
定休日:月曜日(祝日の場合は営業)、12/30~1/1
夜総合点★★★★☆ 4.5