いよいよ最終目的地であるアマゾン川上流域の街サンタイザベルに向かいます。
どんな景色が待っているんでしょうか・・・。
午前5時にホテルをでてマナウス空港へ。ここから小さな飛行機に乗って移動します。
マナウス空港の国内線カウンターに行ってみると、全世界から集まった釣りバカをはじめアマゾン川クルーズのための観光客で溢れていました。アマゾン川の観光客ってこんなに沢山の人がいるんですね。
マナウスからサンタイザベルへはAMAZONAVESというエアタクシーを利用します。双発のプロペラ機で乗客数は12名。日本を出てからどんどん小さくなる飛行機に反比例して期待はどんどん大きく。
曇天のマナウスを発ってしばらくすると、眼下にくねくねとしたアマゾン川水系のリオ・ネグロ(黒い川)が見えてきました。テレビで見ていた景色が実際に自分の目に写ったとき、全身に鳥肌がたった。
約2時間後、ジャングルの真ん中にかろうじて舗装された滑走路が見えてきた。草原のようなところに降りなくてよかった〜(笑
サンタイザベル空港、正式名「レジオナウ・デ・サンタ・イザベウ・ド・リオ・ネーグロ空港」です。
空港に降り立つと、ブラジルフィッシング界のレジェンド、ネルソン・ナカムラさんが出迎えてくれました。今回の旅行は冒険用品のミズグチケンジさんとネルソン・ナカムラさんのお話で始まったツアーで、こんなにも贅沢なものになったのです。
日本人には馴染みのないネルソンさんですが、ブラジルではルアーやリールなどの釣具をプロデュースし、釣りづきなら写真やサインをねだるほどの有名人なんです。もちろんキャストを始めとするフィッシングテクニックは秀逸です。それが今回、彼のホームグラウンドであるアマゾン川で見ることができるのです。
今回利用するマザーシップが待つ港まではトラックで移動。そのトラックを見に行ったら空港の壁に大きなツクナレが・・・こんなの釣れるかなぁ。
みんなでトラックの荷台に乗り、晴天のサンタイザベルをゆく。
自然とテンションが上がる。すでにビールを飲んでいる人もちらほら。
港に着くと、海賊船のように黒く大きな船が停泊していた。桟橋をトラックが進んでいくと大きな汽笛が数回鳴って我々を出迎えてくれた。うぉぉぉぉ〜!!船長!分かってるね!
今日から1週間お世話になるマザーシップ「BARCO ZALTANA」です。BARCOはポルトガル語でボート。ZALTANAは山という意味らしい。アマゾン川で1、2を争うほど豪華なフィッシングクルーズ・マザーシップです。
そんなザルタナの施設を少し紹介。
まずはレストラン。船に乗り込んで最初に通された部屋です。ここで朝昼晩3食を食べることができ、その奥にはカードゲームを楽しむことができるテーブル、フィッシングビデオや衛星ニュースが流れるテレビがあるリビングコーナーとなっています。
料金にすべて含まれているので食事もお酒もすべて自由に飲み食いできる。
2階は客室。ツインのシングルベッドルームでシャワーとトイレ、独立した洗面台がある3つ星ホテル並みの豪華な部屋でびっくり。
シャワーやトイレの水はリオ・ネグロの水を浄水して使っているので薄っすら黒い。とはいえ衛生面に問題があるわけではなく、シャワーに至っては温いお湯が出る。まさかアマゾン川の上でお湯の出るシャワーが浴びられるとはなぁ。もちろんエアコン完備で快適だ。
乗船者へのプレゼントとして、ZALTANAのオリジナルキャップとステッカーが用意されていた。タオルやシーツは毎日交換、洗濯物も指定された場所に出しておけば毎日洗濯して畳んで部屋に戻される。いたれりつくせりすぎてアマゾン川に浮かんでいることを忘れそうだ。
3階はオープンデッキ。ここでランチを食べてもいいし、後方のリゾートベッドで身体を焼いてもいい。アマゾン川の上を走ってきた風は心地よく、ここで飲む酒がうまい。
そんな酒をいつでも作ってくれるバーもある。おすすめカクテルはカイピリーニャ。ブラジル産のサトウキビから出来たスピリッツ「ピンガ(カシャーサ)」とライムを使ったカクテルで、サッパリと甘く美味しい。
上に乗っているツクナレとピララーラは大物を釣ったときに渡されるトロフィー。これが受け取れるような大物を釣りたいなぁ。
後方のデッキから下を見下ろすと、沢山のアルミボートが繋がっている。朝になったらこのボートに乗って釣りに出かけるということです。
ボートは60馬力のエンジン、エレキモーターを完備し、絨毯張りのデッキでは立ち上がってのキャストも可能なとても豪華なもの。これでアマゾン川の上を疾走するんだなぁ。ワクワクが止まらねぇ!
タックルはボートデッキ近くにまとめてセッティングされ、毎朝、フィッシングガイドが自分たちのボートに乗せておいてくれます。
心臓部のエンジン、ガイドや船員の部屋、厨房やパントリーなども見せてもらった。日本人、ブラジル人合わせて約20人のメンバーのために、船員、ガイド合わせて30人近くの人達が乗り込んで働いてくれているんですね。感謝!そしてよろしくお願いします!
部屋に荷物をおいてデッキに戻ると仲間が談笑していた。ほんの1日前に会ったばかりのメンバーがこんなにもすぐに仲良くできるっていいね。同じ趣味、目的を持った仲間の話は面白い。
そしてオレは小学校の頃に出会った開高健さんのオーパ!を、アマゾン川の上で手に取った。開高さんの見た景色が自分の目にも映ることになる・・・。そして同じ感動を味わうことができるんだろうなぁ。
この日は釣り無しで移動のみ。各々釣り道具の準備をしたりお酒を飲んだりしてゆっくり長旅の疲れを癒やす。
明日からは5時起き6時出発の釣り三昧。いまはゆっくり川の流れを感じよう。
YouTubeでもこれらの旅程をアップしているので、よかったらご覧ください。そしてチャンネル登録もよろしくお願いいたします!