この日は釣り仲間が予約してくれた平尾の和食屋さんで食事会に行ってきました。

西鉄平尾駅から歩いて2〜3分のところにある「お肴菜 稲花」。「おさかな とうか」と読むそうです。

10席ほどの小さなお店で、L字のカウンターで大将とお話しながら食事が楽しめます。
大将は以前、近くの割烹で働いていた方で、独立後初めての再会です。遅くなりましたが開店おめでとうございます!

ここは大将自ら市場で仕入れる旬の食材を使った料理と、それに合う日本酒をいただけるお店。
久しぶりに会う友人や大将との会話が楽しすぎて、一品目の「無花果と春菊の胡桃和え」を撮った写真がピンボケだった(笑
気を取り直して「お造りのおまかせ盛り」。ハガツオ・サワラ・甲イカ・イシガキダイ・北海タコで、ハガツオとサワラは生と炙りの2種類用意してくれました。
生も炙りもどっちも最高。生はしっとり旨みが広がって、炙りは香ばしさと脂の甘みが一気にくる。同じ魚なのに個性バラバラで、結局どっちもお酒に合うってもんです。

お酒は宮城県 大沼酒造の「乾坤一(けんこんいち)超辛口 純米吟醸」。
控えめな香りにシャープなキレと爽やかな酸味でとっても飲みやすい。刺身にめちゃくちゃ合いますね。

店内黒板にいろいろとオススメが書かれていたので、「アジの薬味海苔巻(980円)」を。
コリッと新鮮なアジで巻いた大葉やミョウガなどの薬味が爽やかで美味しい〜! 青物、薬味好きの人にはたまらない一品ですね。

秋らしい「銀杏・むかご・百合根のかき揚げ(980円)」は、カリッとホクホク。どれも沖縄ではなかなか食べられないものなので嬉しいなぁ。

長崎県・壱岐島にある重家酒造の「よこやま 純米吟醸 SILVER 1814 無濾過生原酒」というお酒をおすすめしていただきました。
マスカットのようなフルーティで甘い香りに、ジューシーでコクのある飲み口。甘めだけど、すっとキレるので飲み飽きない。

ここでちょっと“おつまみ系”を。
「牡蠣と海苔の佃煮(850円)」はギュッとした濃厚な牡蠣の旨味を甘辛い佃煮にすることで余すことなくいただけて、ちびっと一切れでお酒がくいくいと飲めてしまうアブナイおつまみです。ワサビを添えると爽やかな風味が追加されてまたいいなぁ。

「イカ酒盗(800円)」は、さっと湯通ししたイカと黄身酢と酒盗を混ぜたものを和えていて、これが塩雲丹のような濃厚な旨味と塩梅でめちゃくちゃ美味しい。単純に塩辛のような味を想像していたのでびっくりしました。

奈良県 今西酒造の「三諸杉 特別純米 山乃かみ酵母使用」は通常よく見かける「みむろ杉」の特別バージョン。
奈良県の三輪山(大神神社のご神体の山)に咲くササユリの花から採取された酵母を使っているとかで、とってもフルーティで、穏やかな酸味もあってとっても美味しい。こんなにも古風なラベルなのに女子ウケ間違いなしのイケ日本酒です。

最後に友人リクエストで「たら白子焼き(1,500円)」。外はふわっと香ばしくて、中はとろっと濃厚。気づいたら一瞬で消えてたやつ。痛風の大敵ですが、食べないという選択肢はありません!
本当にどのお料理も繊細でひと手間掛けられた一品ばかりで、目も舌も楽しめました。
福岡に来ると、どうしても春吉あたりで飲みがちだけど、こうやってちょっと足を伸ばすと素敵な店があって楽しめますね。
またぜひ伺わせていただきます!
お肴菜 稲花(とうか)
福岡県福岡市南区高宮1-5-8 高宮カステリア 1F
092-406-9548
営業時間:18:00~0:00
日曜は15:00~22:00
定休日:水曜日