東京都中央区・ミシュラン掲載の人気天ぷら店が銀座に出店。「麻布よこ田銀座別邸」で揚げたて天ぷらを堪能するぞ。

ご縁があって人気天ぷら店「麻布よこ田」が銀座に出した「麻布よこ田銀座別邸」に行ってきました。
気さくな店主が最高の揚げ具合で提供してくれる天ぷらが美味しすぎて、至福のひとときでございました･･･。

場所は新橋と有楽町のちょうど中間ぐらい。土地勘のないオレは1ブロック間違えてぐるっとしちゃったけど。ビルの地下階にあるので、ちょっとした隠れ家的な雰囲気もあっていいですね。

店内は立派な白木のカウンターだけでなく、いろいろなサイズの個室もあって使い勝手も良さそう。
でも、個人的にはやっぱり大将が目の前であげてくれるカウンターが好きですね。その点、今回もしっかりカウンターで大将の揚げ方や包丁使いをいろいろ見させていただきました。

さて、お料理ですが今回は｢匠コース 24品 14,000円」をいただきました。夜のコースの中では中間で一番人気のあるコースだそうです。
一品目は鰆のスープ。出汁の効いた優しいスープにふわっと柔らかな鰆の身が絶妙。胃に染み渡り、一気に食欲が上がってきます。

本日のお刺身は生の本マグロ中トロ。
冷凍物独特の臭みもなくしっとりと口溶けのいい中トロはさすが生。沖縄でも近海物の生マグロ食べるけど、沖縄近海より脂ののりはこちらの方がいいですね。

おっと、お酒を忘れていた。まずはビールで乾杯。

ここで大将が天ぷらの素材を見せに来てくれました。
この日の天ぷらは、車海老、帆立、真鯛、甘鯛、穴子、オクラ、ヤングコーン、アスパラガス、さつまいも、蓮根と10種類。

最初に揚がってきたのはエビの足。「くもあし」っていうんですね。
香ばしさ、エビみその旨味、甘みが集まっていて、個人的には一番美味しい天ぷらはこれなんじゃないかと思ってしまうほど。

もちろん車海老の身も最高に美味しいです。しっとりプリプリで絶妙に薄い衣がサクサクと心地よい。
あれ？海老の頭が2つなのに身がひとつだけ･･･その理由は後ほど。

蓮根は分厚く、シャクシャクとした歯ごたえ。エビよりもゆっくりの時間揚げているので衣もきつね色で香ばしさが上がっている。

天ぷらにはビールより日本酒だよなぁということで、
青森県八戸酒造の「陸奥八仙 ISARIBI 特別純米火入」。
火入れなのでスッキリとした食中酒でどんな料理にも合う。酒器も竹をイメージしたガラス製で涼やかでいいですね。

海産物に合う酒には真鯛。ホクホクとした白身にキュッとレモンを絞って塩で食べる。
魚の天ぷらってどうしてもパサッとしがちだけど、これは美味いなぁ。レモンの酸味が加わって日本酒もさらに美味い。

ぶっといアスパラガスは穂先、中間、根本で味や食感が全部違うんですね。柔らかな穂先は味よりも香りが強く、中間はサクサクしたキレの良い歯ごたえ、根本近くはホクホクとジューシー。

さつまいもは紅はるか。薄く衣をつけてじっくり揚げ、それを油から上げたあと予熱で中がホクホクになるまで火を通しています。
真ん中の部分だけ食べるとデザートかと思うぐらい甘いんですが、カリカリの皮と衣の部分があることでしっかりとお料理になっています。塩をつけることで甘さも引き立ち真ん中の箸休めとしてもいいですね。