東京都豊島区・生ハム、チーズ、ジビエに燗酒をマリアージュ！「29 ロティ」の飲×食センスが素晴らしい♪

ヴァン・ナチュールの0次会のあとはもうひとり集まってくれたH氏と合流して大塚の「29 ロティ」へ。
なんでもこの店は生ハムと燗酒の店なんだそうな･･･面白い組み合わせで楽しみ！

池袋のとなりの「大塚駅」。地方民からしたら聞き慣れないところだなーって思ってたけど、そういえば「ぼんご」のおにぎりを買いに来たところだった。
そんな大塚駅から徒歩2、3分くらいにあるのが「29ロティ」。杉玉が飾ってあるので日本酒があるのは一目瞭然。

店内はテーブル×2とカウンター。そのカウンターには大きなミートスライサーが置いてあってパッと見はおしゃれなイタリアンって感じ。
今回は3人だったのでカウンターに通されました。
席につくなりまずは一杯。新潟県の「あべ純米吟醸おりがらみ生酒新酒」。華やかでみずみずしく柔らかいお酒です。
燗酒が得意なお店だけど、まずはやっぱり冷からスタートしたいんです♪

お通しはかぼちゃのスープ。スープというよりピュレといった方がしっくり来るぐらい濃厚で甘くて美味しい。

「チーズの盛り合わせ（3種/1,350円）」は手前からエポワス AOP（牛乳・ウォッシュ系）、レモン（牛乳・青カビ系）、ル・ジュヴァンソー（ヤギ乳・白カビ系）。
エポワスの濃厚な香り最高。ヤギ乳のチーズは苦手な人が多い印象だけど臭みは少なく牛乳とは違った旨味でオレは好き♪

店自慢の「生ハム盛り合わせ（スペシャル・3,000円）」プロシュート、コッパ、パンチェッタ、スペックとバリエーション豊富な生ハムをその場でスライスした、ふわふわな口溶けの生ハムです。絶妙な塩分が日本酒とも合うんですね〜。

ここからのおつまみは「3つ選んで1,000円小つまみ」というメニューから。約30種類もの小つまみから気に入ったものを選ぶスタイルがいいですね。
ひとつめは「魚沼産豚ハツたたき」はコリコリとした豚ハツを生姜醤油で。これは間違いなく日本酒向けの味付けですね。

「さんまのなめろう」。味噌と生姜の効いたなめろうも日本酒のアテとしてはぴったりですよね。
小つまみ以外のメニューは割と洋風なものが多いので、逆に小つまみは和風推しで設定されているのかも。

「氷見イワシのじなじな干し焼き」。「じなじな」とは秋田の方言で「しっとり、やわらか」といったニュアンスらしい。
そんなしっとりしたイワシは脂が乗っていて味が濃い。これは熱燗だな♪

というわけでお店おすすめの燗酒を入れていただきました。
京都府の「玉川山廃純米原酒」と山形県の「鯉川純米別嬪スペシャル 2年熟成」。
玉川は山廃らしい濃い旨味ながら優しい酸味もある。鯉川は熟成酒とは思えないほどクリアでキレがある。

一皿が小さくて色々食べられるのがいいなってことで小つまみをもう一回。
「アボカドわさび」はサラダ的にさっぱり口直し。

「ホタテのユッケ」。ごま油が香るユッケは冷酒にも燗酒にも合うなぁ。
刺身やカルパッチョは冷酒向きだけど、同じ生の魚介類でもこういう食べ方だったら燗酒でもイケるのか（メモメモ

次の燗酒は茨城県の「月の井純米吟醸」。丸みのある熟成感に甘み、苦味、酸味が広がる。熱々の燗にしてあってめちゃくちゃバランスがいい。

最初に「お料理は時間がかかりますよ」といわれていて早々にお願いしていたメイン料理は「うさぎのもも焼き（1,500円）」。久々のジビエだ。
しっとりと柔らかくシンプルな味付けでとっても美味しい。どちらかというと鶏肉に近い食感と味わいだけど、後味に少しだけ獣（といっても臭いわけじゃない）を感じる。あー、美味い。