風まかせな結婚記念日

台風6号マーゴンが沖縄本島をそれて少し強い風を感じる晴れた日。
記念日ということで八重瀬の「陶冶処 風庵」へ。

今日は予てから愉しんでみたかった要予約なコース「風まかせ」をいただくことに。
日本料理に懐石があるように、沖縄そばにも懐石はあるんです。
読谷山焼窯元 大嶺工房・大嶺實清氏の器に盛られた繊細で味わい深い料理の数々は目も舌も楽しませてくれます。

前菜・ドラゴンフルーツ、パッションフルーツ、ゴーヤーとりんごのすり下ろし
食前に果物の糖分を摂る事により体がその後で食べる料理の糖分の過剰摂取を抑えるのだとか。
ゴーヤーの苦さが口の中を引き締めてくれます。

一の椀・ソーキそば
通常風庵で出されているソーキそばを少なめにして。
力強いカツオの風味がそばもソーキも引き立てます。

ゆし豆腐
出汁、味噌でやさしく味付けされたゆし豆腐はホッとする味。
オマケで頂いた味付けなしのゆし豆腐にはピリリと辛めのラー油がいいアクセントでした。

二の椀・イカスミそば
糸満のイカスミを練り込んだそばは歯ごたえがあり、添えられたフーチバー(ヨモギ)の薫りが爽やか。
いつものカツオダシとは違い昆布だしで。下にはとろろ昆布が。

炙りソーキ
一の椀と同じソーキを炙って旨味を閉じ込めている。
豪快に手で頂いたけど、脂っぽくなく、シークヮーサーポン酢につけても旨い。
添えられた路地パインも甘酸っぱく口休めにピッタリ。

ご飯
城(ぐすく)と名付けられた四角い器にこんもりとよそわれているのは雑穀米。
プチプチ、モチモチと面白い食感です。
京都の昆布玉、葛の酢味噌添え、メロンのお刺身と一緒に。

三の椀
今度は平麺。
澄んだカツオダシと富山の金箔で。

この後、更に純な出汁だけを味わうためにダンさんの計らいで器を選ばせてもらいました。
10点ほどの中からそれぞれ選んだものは、どうやら「お目が高い」といわれるほどのものだった(笑
赤茶色い土の焼き色に力強い釉薬の白がかっこいいなと選んだ平茶碗には普段は入れないという大嶺先生の落款が普段使わない赤で入っているという。よほど出来に満足したんでしょうか。

氷で出した緑茶を頂いた後は、いよいよ甘味物
パンプキンぜんざいが美味しいんです。
鮮やかなペルシャブルーの器に金時豆の赤、カボチャの黄、ヨモギ団子の緑がとっても賑やか。
これだけでも食べる価値はあると思う一品です。

最後に記念日ということでダンさんからプレゼントの追加デザート。
これがまた面白く、トマトのシャーベット、マンゴー氷、赤ピーマンのシャーベット。
果物とは違うほんのりと野菜の甘さがするシャーベットは絶品。
ゴーヤーとシークヮーサーのジュースで〆。

普段ズルズルとかき込んでしまう沖縄そばですが、器が変わり、出汁が変わるとこうも変わるものかと感心してしまう。
味わい、器を愛で、ダンさんとの会話を楽しみながらゆったりと2時間も長居してしまいました。
南部はなかなか遠く、頻繁には来れないけどまたゆっくりとお邪魔させていただきます。
素敵な時間をありがとうございました。

料理、器の写真はこちら。
風庵・風まかせ

2 thoughts on “風まかせな結婚記念日

  1. どもです(笑)
    こんなにも美しく撮りあげて頂き素材も器達もホント喜んでますYO!
    御二人の人柄そのままの優しい言葉もまたとても嬉しゅう御座いますた(笑)
    南部路遊びに来たときにはセカンドハウス気分で!? ゆったり過ごしに来てくださいネ♪
    kawaさんmkさんの特別な一日のリラックスした食時間.. 僕も心から愉しませて頂いちゃった あはは

  2. > だんさん
    すいません!スパム扱いになってました!!
    ホントに素敵な時間をありがとうございました。
    風庵ほど器を楽しみながら料理を楽しめるところはないので、ゆっくりいろんな事を想像しながら楽しませて頂いています。
    また南部に行った際は寄らせて頂きますね。
    ありがとうございました。

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